学習塾や学習支援など教室を経営者、運営責任者向けのセミナーにて登壇させていただきました。その備忘録として、この記事を作成。
話したことは、
- 経営者×教育者という立ち位置
- 子どもたちが、「やってみよう!」と前向きになる日々の授業の実践
- 僕たちが授業以外で日々実践してきたこと
大きく3つです。
立ち位置
もう一度、「WHY」に戻って、立ち位置を見つめなおすことの大切さとその立ち位置、そのままにあり続けるための実践例を挙げました。多くの他塾や教室を見学させていただいて思うのは、「本当にそれがあなたがやりたかったことですか?」つまり、「それが、あなたが思う教育ですか?」ということです。
起業・開業当初は、「こんな塾にしよう。」「こんな子どもたちに育てよう。」などそれぞれ思うがあったはずなのに、以前勤めていた学習塾のように、「成績至上主義」「塾生を増やすなど売上至上主義」になったり、教育どころか、管理することに精一杯になったりと当初の想いを実現するどころではなくなっている塾様も少なくないようです。
今回のセミナーを機に、初心の立ち位置に戻ってもらいました。その立ち位置のままに居られるよう、3つの実践例を示しました。
- 入塾面談の大切さ…僕たちの塾では、約2時間かけて行います。話す内容は(セミナーの参加した人だけに…)
- 通信の大切さ…通信から広がる輪の話をしました。
- お手紙の大切さ…毎月、一人ひとりに手書きでお手紙を書いています。これは、実は…。
授業の中身
授業は、成績を上げるための時間でないというお話をしました。具体的に何をしているかということを、こちらもいくつか事例を挙げてお話し差し上げました。
- 言葉の再定義…勉強や宿題、成績など子どもたちがいつも気にかけている言葉について、新しい見方を提示する。
- 教科を超える話…学問は、実は教科で区切れないということ。たとえば、理科の「月」の授業から、古典に、それから歴史に、そして数学につながる。
- 新しい自分のレッテル…授業の中で、新しい自分を発見する場面を作る。
1回の授業で、誰か1人でも、「今日から頑張ろう!」「勇気がもらえた!」など前向きになれれば、その変わったその人を見て、横の誰かが変わるという連鎖を生み出すかもしれない。そうでなくとも、100回授業すれば、100人が変われる。「100匹目の猿現象」ではないですが、100人が変れば、その教室の雰囲気が変わります。
結局のところ、わかりやすい授業をしたところで、実際に自分で演習(トレーニング)をしないと学力は身に付かないわけです。そうであれば、演習してみようというエネルギーを与えているというのが授業なのではないでしょうか。わかりやすい授業は、それで「わかった」気になって、それでおしまいということにもなりかねません。
日々実践したきたこと
これは、塾生たちと一人ひとりと向き合うための時間を創出するのに役立ったわけですが…
- 一人ひとりの自転車・靴を覚える…理由は…。
- 一人ひとりの「決心」「覚悟」を見過ごさない…人は、1年に平均3~5回くらい、「今日から…!」という日があると思うんです。それをちゃんと逃さず、勢いをつけます。それを逃さないコツは…。
- 整理・整頓・整備…経営者・教室長の机の上、テキストの棚、それから…、…、…。
などと具体的な例を挙げながら話させていただきました。
まとめ
普段、「塾生に言っていること」、「世間や教育に対して思っていること」を自分に投げかけるということなのではないでしょうか。たとえば、塾生に挑戦しよう!と言っているのであれば、自分こそが挑戦しないといけないのでは?と思うのです。勉強や挑戦は、なんだか子どもたちの特権のように語ってしまう大人も少なくないわけですが、教育者たるものが率先するものだろうと思っています。
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