今回は、先生や講師向けに書いています。これからの時代に、教師に求められる最も大事な資質について考えてみたいと思います。昨今、非正規化する教員も増え、福岡の私立高校でも、全国国公立大学でも、30%強が正規教員でないというデータが新聞記事などであちこちで散見されます。
求められる教師像
教師の立場を危うく2つの現象
- 急速に進む少子化の中、経営難に陥る学校も増えてきました。学校は人件費を削減する方向です。
- テクノロジーの発達は目覚ましく教えることについては、AIやネット上に量産されるわかりやすい授業にとって変わられる可能性もあります。
そんな中、どんな教師が求められるのでしょうか。これからの時代が、学ぶこと自体が楽しいと思っている先生ではないでしょうか。数学が大好き、生物が大好き、物理が大好き、音楽が大好きというオーラは、これからの時代においてもAIやネット動画では伝えることは難しいです。教育するということの1つには、オーラの伝染・感染もあるのですから、学ぶこと自体が楽しいと思っている先生がもっともっと増えてほしいと思うと同時に、そういう資質をもった先生しか生き残れないのではないでしょうか。
もちろん、一人の大人としての資質ももっておくことは当然のことです。それは、今を生きているとのが楽しくてたまらないということです。子どもたちは、そんな大人たちを見て、早く大人になりたいなあ。あんな大人になってみたいなあって思えるのではないでしょうか。
教師の役割の変化
教えることへの役割が減少していく時代において、ファシリテイターやキュレーター的な役割を要求されることも増えていくと思っています。
最初は、たとえば、ある生徒が、ある問題を理解できなかったとき、『あなたの性格だったら、この先生の、この動画授業を3分のところから見てみましょう。あなたにとってわかりやすく、その問題の理解を深めていくことができるでしょう。』というアドバイスをする。たとえば、AIを駆使して、その子にあったカリキュラムを作成するとか。
子どもたちが、学ぶことって楽しんだあということを実感できる瞬間を作り出すことで、最終的には、その子が、自然と自らの学びを最大化できるようになっていくのではと思います。
先生が子どもに言ってはいけない言葉
未来はわからないわけだから、子どもたちには、無限の可能性があるわけだから学校の先生や塾の先生そして親が「こうすべき」または、「それが正しい」というような発言は控えてほしいと思います。さらには、「わからない」と正直に言うことも大切です。
そもそも、我々が育った時代とは大きく異なります。私たちが、育てられた時代と違うわけですから、私たちが子どもだった時代の常識は、もはや非常識になっていることも多いです。
未来がどうなるかはわからないこそ、未来を肯定し、過去の成功体験にすがらず、今を精一杯に生きることは、全世代に言えることではないでしょうか。
我々、学校の先生、塾の先生、親たち、大人たちが言ったようにすれば、本当に幸せな人生が待っているでしょうか?確率論で語る人もいますが、人生をギャンブル化してはいけないと思うのです。
先生が使ってはいけない言葉や先生が言ってはいけない言葉というのは、決めつけた発言ということに集約されると思っています。これに集約されます。「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。」
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